2017.03.29

紙カフェ店主 松永友美さんの意外史

子どもに戻れる、隠れ家のような絵本ショップ―PICTUREBOOK GALLERY RiRE(ピクチャーブックギャラリー リール)


泉北高速鉄道「深井駅」より徒歩6分。
閑静な住宅街に現れる、可愛い小さな看板。そこには『PICTUREBOOK GALLERY RiRE』と書かれています。
小さい秘密のおうちを見つけたような感覚は、錯覚ではありません。ここは創作絵本を中心に絵本の世界にちなんだ雑貨やアート作品などを取りあつかう、店主 恒松あけみさんが作りあげている、絵本のための空間なのです。
絵本の物語をご自身なりに受け止め、描かれた物語、描かれた作品をただただ大切に紹介したい、という真摯な気持ちが伝わってきます。




■ 作って楽しめる小さな絵本


恒松さんは、優れた作品たちが少しでも目にとまるようにと、ミニ絵本をつくるキット『seedbooks』を開発しました。縦幅がわずか約5cmの小さな小さな絵本に仕上がるこのキットは、今ではシリーズ化して30種以上を販売しています。
近年ではうつ病の夫との闘病記を描いた『ツレがうつになりまして。』の作者である漫画家、細川貂々(ほそかわてんてん)さんや、同じく漫画家の安野モヨコさんの作品が新たに仲間入りしています。
手づくりの製本の楽しさを知って貰うとともに、出来上がった製品はきちんとした読み物として楽しめるのはもちろん、ステキなディスプレイにもなります。


指先でつまめるサイズ。でもしっかり上製本なんです



漫画家、細川貂々さんの絵本



■ 絵本にかかわるすべてを楽しめる空間


あくまでも絵本が中心。描いた作家たちが中心というスタンスは、OPEN当初より潔いほど変わっていません。
お店では絵本の購入はもちろん、試し読みもできます。店内に並べている作品は全て見本だとか!
そして絵本の世界を、指先でつまんで出来たかのような紙雑貨や手づくり雑貨がそこここにディスプレイしてあるのも魅力です。
そんな恒松さんの周りには、全国で活躍する絵本作家やクラフト作家たちが集まってきます。併設されたギャラリースペースでは原画展や企画展を開催し、才能ある隠れた作家たちの作品に触れる機会を作ってくれています。
絵本を楽しみにしていた子どもの頃を思い出し、大人になった自分を癒やしてくれる、優しい空間がそこにはあります。

(お店に恒松さんがいる時は、おなじ深井の珈琲ショップ『ふかい珈琲』のオリジナルブレンドコーヒーを出してくれる時もあるのですが、これは内緒。)


<行き方>


●PICTUREBOOK GALLERY RiRE(ピクチャーブックギャラリー リール)
 ・・・泉北高速鉄道 深井駅から北へ徒歩6分



〒599-8237 堺市中区深井水池町3125-2
TEL:072-220-9295
FAX:072-279-8829
営業時間:11:00~17:30(月曜・火曜+不定休)