2017.03.17

musubi design 藤木達三さんの意外史 vol.01

防空壕のあるギャラリー




堺山之口商店街のなかにある企画専門画廊ギャラリーいろはに。廊主である北野庸子さんが目指すギャラリーは、“地域に開かれた、コミュニケーションの場としてみんなに喜んで貰えるギャラリー”。
商店街に面した部分はできる限りガラス面を大きく取ってあり、中の様子がよく見える。まさにふらっと立ち寄りやすい、地域に開かれたギャラリーだ。
作品は絵画、彫刻、工芸、インスタレーションなど様々なジャンルを幅広く扱い、作家の年齢層も幅広いのが特徴。観客と作家の両方に幸福な出会いがあるよう、ギャラリーとしてできることは何かをつねに模索している。



そんなギャラリーいろはにの展示スペースの床下には、戦前に造られたコンクリート造りの防空壕が残っている。お願いすればいつでも快く見せてもらえる。
「戦争のことって視界から消えると、意識からも消えてしまう。だから、私はここを見てもらうことで、戦争のこともしっかりと語り継いでいきたい。」
そんなギャラリーの在り方自体がアートである。展示と合わせて、ぜひ観てもらいたい。





※写真はウエダリクオコレクション+α展時に撮影

<行き方>


●ギャラリーいろはに・・・阪堺線宿院駅より北東へ徒歩5分



〒590-0953 堺市堺区甲斐町東1丁目2−29
TEL:072-232-1682
営業時間/開催時間:11:00~18:00(最終日は17:00まで)
入場料・入館料:無料
休館日:木曜
https://akaci517.wixsite.com/gallery-irohani

<紹介者プロフィール>


●藤木達三/musubi design(ムスビデザイン)



グラフィックデザイナー・SAKAINOMA ディレクター
大阪のグラフィックデザイン事務所に勤務の後、2010年に一般財団法人地域公共人材開発機構に入社。地域社会における公共的活動を担う「地域公共人材」の育成プログラム開発職員として1年間従事し、同時に「地域・公共とデザイン」について研究。
そこでの経験を基盤にmusubi designを立ち上げ、2011年より関西を中心に複数のNPO団体や大学関連の広報支援やデザインに携わる。

●SAKAINOMA
http://osaka-holiday-rentals.com/ja/